断捨離とは?

 断捨離(だんしゃり)とは、不要なモノなどの数を減らし、生活や人生に調和をもたらそうとする生活術や処世術のことをいいます。

基本的にはヨーガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、 モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術です。

よって、単なる「片づけ」や「整理整頓」とは一線を引くものです。

提唱者である、やましたひでこ氏によると、『断捨離とは一言で言うと「モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術」ということになります。

別の言い方をすると、家のガラクタを片づけることで、心のガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法。

要するに、片づけを通して「見える世界」から「見えない世界」に働きかけていく。

そのためにとる行動とは、「断」=入ってくる要らないモノを断つ「捨」=家にはびこるガラクタを捨てるです。

そして「断」と「捨」を繰り返した結果訪れる状態を、「離」=モノへの執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にいる私と定義づけます。

断捨離は単なる掃除・片づけとは異なります。

もったいない」「使えるか」「使えないか」などのモノを軸とした考え方ではなく、「このモノは自分にふさわしいか」という問いかけ、つまり主役は「モノ」ではなく「自分」。

「モノと自分との関係性」を軸にモノを取捨選択していく技術です』このように断捨離をやましたひでこ氏は紹介しています。

また、この「断捨離」はやましたひでこ氏により商標登録されています。

 やましたひでこ氏の断捨離に関する著書が発表されて話題になり、この考え方が人々に広く知られるようになりました。

やましたひでこ氏の著書群の中をみてみると、次のようなことが書いています。

日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方がありますが(これはこれでひとつの考え方・価値観ではあるが)、この考え方が行き過ぎると物を捨てることができなくなり、 やがてすでに使わなくなったモノ・将来も使うはずがないモノなどが家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までが圧迫され、狭くなり、 また人は膨大なモノを扱うのに日々 膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまいます。

断捨離は、こうした「もったいない」の観念(固定観念、思い込み)にとりつかれて凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法を応用して解きほぐし、知らずに自分自身で作り出してしまっている重荷からの開放を図り、 快適な生活・人生をとりもどすための方法です。

やましたひでこ氏自身も物を溜め込む母親に対して毒親視するような感情が、断捨離を行うことによって改善したと語っています。

 やましたひでこ氏の著書の後、様々な著者によって、断捨離の考え方を扱った本が出版されるようになりました。

さらに自分と物との関係だけでなく、仕事のすすめかた、人との関係(人間関係)にも断捨離を実践することをすすめる書物なども出版されるようになりました。

そして、「断・捨・離」は2010年の流行語にも選ばれました。

近年では断捨離を実践する人を「断捨離アン」「ダンシャリアン」「ミニマリスト」などと呼ぶことがあります。

 テレビ番組の片づけ企画では同時期に話題となった『人生がときめく片づけの魔法』の近藤麻理恵氏などと共演されています。

近藤麻理恵氏もまた、断捨離に近い考えではあるものの、よりメンタルを重視した方法で片付けを実践されています。