ごみ屋敷を根本的に解決するには?

 ごみ屋敷になってしまうのは必ず理由があります。

理由が分かればどのように解決、支援をしていくかが見えてきます。

当人の不安が強ければ不安に対して一緒に考えていき、片付けが苦手ならば片付けの手伝いをすることを考えましょう。

一つの理由だけではなく、いくつかの理由が原因でごみ屋敷になっている方もいます。

高齢者の場合、認知症が原因であれば、買い物の支援や部屋の片付けの手伝いが有効です。

また薬の内服でごみ屋敷が解消されることもあるでしょう。

すぐには介入が難しい場合もありますが、そこは、コミュニケーションを取りながら徐々に進めていくしかありません。

「ごみを捨てて下さい」と言うとかたくなに拒否されていたことが、「本人にとって大事なもの」という意識を持ちながら「これをください」と言ったら快くくれた、というエピソードもあるようです。

全く原因が分からないようであれば、精神科医等に訪問を頼むのもひとつの解決につながるかもしれません。

個人個人に沿った解決方法、支援策をいかに考えていけるかがポイントになってきます。

すぐには解決できないことも多いので、とにかく火事など人命に関わる危険な事案にならないよう気をつけたいですね。

ごみ屋敷問題はもはや他人事ではないのです。

自分や家族、友人、大切な人がごみ屋敷を作ってしまうかもしれません。

そんなときに、命令されたり、地域に誤解を受けたままであれば、とても悲しいですよね。

現在、そのように苦しい思いをしている本人や、その家族がとてもたくさんいるのです。

支援、コミュニケーションをとっていけるような社会になることがごみ屋敷問題を解決すると思っています。

片付けの基本

 すごく簡単な考え方なのですが、捨てる量より入ってくる量のほうが多ければ、ものが溜まっていきます。

ですからものが溜まり続けていくと、誰しもごみ屋敷となってしまいます。

この場合対策は2つ考えられるでしょう。

入ってくる量を減らすか、捨てる量を増やすか、です。

ごみ屋敷対策では、どうしても「ごみをどうやって捨てるか」で考えてしまいがちですが、「家に入ってくるものを減らす」ほうが、ずっと簡単なのではないでしょうか。

とはいえ、分かっていても簡単ではないですよね。

高度経済成長以前はそのような問題も少なかったようです。

まして戦前戦後、それより昔は「片付けられないこと」がこれほど問題になることも少なかったのではないかと思います。

現代人は、片付けが下手になってしまったのでしょうか。

おそらくそうではないですよね。

これは「もの」が増えたからだと思います。

豊かな時代になったことで、身の回りの「もの」が溢れ、自分の許容範囲を超えた量が部屋に入ってくることで、片付けられない状態になるのでしょう。

片付けられない人は、「しっかり片付けよう」と、苦手な片付けを増やそうとしてしまいがちですが、これはどうでしょうか。

出来ないことを無理にしようとしても辛いだけです。

どうしたら片付けなくても快適に暮らせるのか考えてみるのです。

必要なのは、片付けを減らすアイデアです。

道具はできる限り一つで済ませ、それでできるようにしてしまうのが、片付けを減らすコツです。

そのためには、道具選びを慎重にしましょう。

多少は高価でも、有能でお気に入りの道具を一つだけ買いましょう。

お気に入りのものを大切にして使うことが、ごみを減らし、片付け作業も減らしてくれます。

たくさんの収納は必要か?

 片付けが苦手な人はものが溢れている状態を見て、「もっと収納があればいいのに」と考えてしまいます。

しかしこれは根本的に間違っています。

ただでさえものが多すぎて、すでに限界を超えてしまっているのに、さらに収納を増やしてしまっては、新たなごみを増やしてしまうだけです。

自分の許容範囲を超えているのなら、その範囲内に収まるように収納を減らさないといけないのです。

そこに収まらないものは、自分で管理できる範囲を超えているものなので、処分しましょう。