ごみ屋敷による様々な諸問題

 人間ならば、誰でもごみ、というものから切り離された環境で生活したいですよね。

当たり前ですが、ごみはごみ箱へ捨てますし、それらをまとめて決められた日時に収集場所へ持っていきます。

そして生活空間においては可能な限りごみを隠していますよね。

しかし世の中には、そんなごみを山のように積み上げている「ごみ屋敷」というものが存在します。

たびたびテレビなどで取り上げられていますのでご存知の方も多いですよね。

今や日本だけでなく世界中で、さまざまな問題を引き起こしていることも事実のようです。

もしかしたら、あなたが住む地域にもごみ屋敷があり、困っている方がいるかもしれません。

「どうして放置され続けているのか」と、憤りを感じるかもしれませんが、実は周囲の人間ではどうにもできない理由があるのです。

周りの人から見たら、明らかにごみとしか見えないものでも、当事者が「ごみではない」と言ってしまえばごみではないのです。

地域で対処をしようと思ってもなかなか実行に移すことができませんよね。

しかし放っておく訳にはいきません。

なぜならごみ屋敷が引き起こす問題点として、周辺住民への悪臭や害虫による被害が発生するからです。

虫が多く発生しなくても、大量のごみが、虫のエサや住処となるため、発生しやすい環境が作られてしまいます。

さらには、それらの虫をエサとするネズミなどの害獣が集まり、それらの糞が嫌な悪臭を発生させます。

また何かのはずみで火災が発生したり、人為的な放火の被害にも遭いやすいのも特徴です。

ごみの中にはスプレーやボンベなどが含まれている可能性もあり、一度火災が発生すれば、通常の火災よりもずっと大きな被害がでるでしょう。

近所の方の人命にも関わることであり、ただの迷惑行為では済まされません。

このようなごみ屋敷の住民の多くは、独居者かつ高齢である場合が多い傾向にあります。

安否確認が取れないことも考えられるので、本人の意向がどうであれ、問題を解決するためには近隣住民や自治体の手助けが必要ではないでしょうか。

私有地に対する強制力

 「何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、 正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。」(日本国憲法第35条)これは住居の不可侵について定義したものです。

いくらごみを溜めこもうと、私有地に存在する個人の所有物であれば、その住居に立ち入って押収を受ける義務はないのです。

ですから、いくら住民から苦情が入ろうとも、自治体はどうしても尻込みしてしまうのです。

強制するには令状を用意するなど手続きが非常に煩雑になります。

よってごみ屋敷の家主に対して「お願い」、「注意」といった行政指導(強制力を伴わないもの)を行います。

その上で苦情者に対して自治体が「注意はしましたが、改善してくれないのが実情です」などと頭を下げ、地域住人は泣き寝入りする・・・。

これがよくあるパターンです。

 昨今では、環境問題・リサイクルの問題もあって簡単にごみを捨てることのできない世の中になってきていますね。

しかし、専門の業者なら、家電リサイクル法や、その他環境問題に関する条例・法律などにのっとりきちんとごみをリサイクルおよび産業廃棄物として処理してくれるので、これを利用できると良いのですが・・。

ごみの処理に伴う危険

 通常のごみ処理とは違って、ごみ屋敷となるとごみの処理にも色々な危険が伴います。

まず身体的危険が伴いますよね。

例えばごみの山が崩れてきたり、先が尖ったごみなどで怪我したりと大変危険です。

次に危険なのが衛生的な問題です。

ごみ屋敷は当然のことながら衛生的に非常に悪い環境であり、その中での作業になるのでとても危険となります。

また、ごみ屋敷では、ひどい悪臭や、蚊やハエ、ゴキブリなどの害虫の大量発生に悩まされ非常につらい作業となります。

このような観点からも、ごみ屋敷の処理は専門業者の方に任せたほうが無難でしょう。

ごみ屋敷にまでなると1人ではどうすることも出来ないと思います。

まずは、専門業者またはお住まいの役所等に一度相談すると良いですね。