若者でもごみ屋敷に?

 ごみ屋敷というと、テレビで見るような一軒家に頑固な老人が一人で住んでいる、というイメージが強いと思います。

しかし、実は若い人がマンションのワンルームをごみ屋敷にしていることが多いのです。

ごみ屋敷をなんとかしたい、という相談も男女を問わず、忙しい、ごみの捨て方が分からない、ごみ捨て場で人に怒られてしまった、など理由は千差万別です。

上京してきて初めての一人暮らしでごみを捨てる場所が分からない、収集日に家にいない、起きられないなど、そのまま10年、20年捨てられないままになってしまう人も多いようですね。

特に東京など大都会に出るともので溢れています。

今までごみを捨ててもらっていた、部屋を片付けてもらっていた若者は、大都会で勉強や仕事に忙しく自分の事に手が回らないはずです。

食事は外食やコンビニでいくらでも手に入りますが、ごみを出せる曜日を調べて、早起きし集積場所に定期的に出すのは結構大変ですね。

ここ最近は資源ごみやリサイクルの分別などうまくできない人もいます。

複雑なごみの分別と捨て方は一人暮らしではなかなか把握できないでしょう。

女性の一人暮らしでも働きながら家の事をしたり、ごみの分別をしたり大変ですね。

ごみ捨て場で大家さんに注意されたりしたら、もうごみを捨てるのが嫌になってしまいます。

ただでさえ女性の一人暮らしは不安要素が多いですし、誰しも極力人から注意を受けるのは避けたいでしょう。

そのような状況でごみをそのままベランダや洗面に溜めっぱなしになってしまう事は非常に多いのです。

また何かに没頭する集中力の高い人ほど、逆に周りに目がいかなくなりごみを溜めてしまうといった事も多いようです。

ライター、作家、漫画家、デザイナー等クリエイターの方に多く、自身の作品に集中するため寝る間も惜しんで仕事をする人は、夜型の生活になりやすく、外部との壁を作りやすくなってしまいます。

そのためごみを溜めてしまう事も多いようです。

ごみ屋敷と聞くとごみを集めて溜める人が多いような報道がありますが、本当は片付けたいのにどうしたらいいか分からない、助けて欲しいのではないでしょうか。

ごみ屋敷とコミュニケーション

 ごみ屋敷は昔から存在していたのですが、それは体力のなくなった高齢者が抱える問題として取り上げられていました。

しかしここ数年、ごく普通の働き盛りのOLやサラリーマンの間でも急増中なのです。

単身者向けの物件をごみ屋敷にしたまま夜逃げをする住人も増え、家主や不動産会社も頭を抱えている問題のようです。

また引っ越しや立ち入り検査などで、急に部屋を片付けなければならなくなった際に困り果てて専門業者へ相談することもあるようです。

その時に専門業者へ「ごみ屋敷の依頼」だと告げずに相談することが多いそうです。

業者は現場に行ってみてごみ屋敷物件だと初めて気づく場合がほとんどだと言います。

依頼主もどこか後ろめたいのでしょうね。

依頼する彼らに何か特徴はあるのでしょうか。

一見まともな社会人が多く、外で会ったとしてもごみ屋敷の住人だとは絶対に気づかれないようです。

とはいえ元気でハキハキしているタイプではなく、おとなしくて目立たず、会社では地味なタイプでしょうか。

コミュニケーションをとるのが苦手で目を見て話せない人に多いようです。

いわゆる「コミュ障」であったり、引きこもりがちな人がそうですね。

家族や遊びにくる友人がいたり、地域のコミュニティが機能していたら、まず誰かが手を差し伸べてくれるでしょう。

ごみ屋敷の増加は、個人を尊重するあまり孤立してしまい、お互いが助けあえなくなった結果だと思います。

マンションなどでも隣人の顔も分らないですし、SNSなどバーチャルな世界を優先してしまい、現実生活でするべきことを放任していることも原因ですね。